手遊びならぬ「声遊び」
Music Together®には、急に声が高くなったり低くなったりする歌が何曲もあります🎵
そういう歌を歌う時、ママたちは最初どう歌えばいいのか戸惑うんですが笑、子どもたちは大喜びで声真似して遊んでいます!
こういう曲が教材に入っているのは、まさに「声で遊ぶ経験」のため。
でも何故、声で遊ぶ経験が必要なのでしょう?
声で感情を伝える赤ちゃん
赤ちゃんは、言葉を話さないおしゃべり名人。
声の高低、強弱、リズムを使って、まるで歌うみたいに自由に、声の種類を使って感情を伝えています。
この「声遊び」が、これからの言葉を育てる土台になるんです。
言葉を覚えた後の変化
「犬」「バナナ」のように、母語らしい音に合わせて話すので、赤ちゃんの頃ほど自由に多くの声を使わなくなります。
これはどの言語でも起きる自然なことですが、乳幼児期にたくさんの声のバリエーションを経験しておくと、感情をのせて話すことができたり、声の表現の幅が広がります。
赤ちゃんの言葉を育てるマザリーズ
「マザリーズ」とは、赤ちゃんに話しかける時に、大人が声の高さやリズムを変えてゆっくり話す話し方のこと。
この話し方は、赤ちゃんの言葉習得をサポートすることが研究(Fernald, 1989)で確認されています。また、母語の音の違いを聞き分ける力を育てる効果もあると言われています。
声遊びで耳と声を育てよう
幼少期に、声で遊ぶことはとっても大事!
歌ったり、声を上下させたり、強弱やリズムをつけて話したり…。
こうした「音のバリエーション」をたっぷり経験することで、「耳で聞く力」と「声で表現する力」の両方が豊かになります。
声遊びは言葉を育てる
声遊びや歌は、ただ楽しいだけではありません。
研究(Torppa et al., 2020, Ear & Hearing)では、親子で歌ったり声で遊ぶ経験がある子どもは語彙や言語理解などの言語スキルが高い傾向にあることが示されています。
幼少期に声のバリエーションをたくさん経験することが、言葉を話す力の土台を育てるんです。
外国語学習にもプラス効果
さらに、この力は外国語学習にも役立つんです🌍
声で遊ぶことで、抑揚やリズムを聞き分ける力、声で再現する力が育ちます。
この力は、外国語のイントネーションや発音を身につけるときにも有利に働くと考えられています。
おうちでできる声遊び
毎日の生活の中でできる声遊びはとっても簡単!
- 歌うように声掛けする(お片付けの時に 「バイバイ♩」と音階をつけて歌うなど)
- 身近な動物の鳴き真似をしてみる(犬・猫・カラスなど、リアルな声真似が鍵!)
小さな工夫で、子どもの耳と声の力を育てられるんです。
教室での声遊び体験
Music Together®のクラスでは、歌や手遊びを通して、声の高低や抑揚をたっぷり体験できます🎶
表情やジェスチャーなどで、音源だけでは伝わりきらない声遊びを体感でき、お家での声遊びの参考にもなります。
みんなで歌ったり、まねっこしたりすることで、声のバリエーションや表現力が自然に身についていきます。
幼少期に始めるのが吉
幼少期に、パパママと一緒にたくさんの音を楽しむことは、音楽だけでなく言葉の力も伸ばします。
小さいうちに自由に声で遊ぶ経験をすると、耳と声の柔軟性が育ち、声での表現の幅も広がります。
さぁ、今日から親子で声遊びを楽しみましょう!